管理栄養士
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食の資格・検定紹介
調理・キッチンの資格
更新日:2023年5月23日
管理栄養士
栄養と食のプロ!社会的なニーズの高い国家資格
管理栄養士は、栄養学や食品学などの知識・技術を身につけ、食生活のアドバイスや栄養管理・指導、食品の開発・研究などを行う専門職のことです。
資格の紹介
管理栄養士は、栄養学や食品学などの知識・技術を身につけ、食生活のアドバイスや栄養管理・指導、食品の開発・研究などを行う専門職のことです。厚生労働大臣から免許を受ける国家資格の1つです。
管理栄養士は、病院や介護施設、企業や学校、レストランなど、さまざまな場所で活躍しています。
例えば、病院では、患者の病状にあわせて、適切な食事療法を提案したり、経口摂取が困難な場合には、栄養補助食品を提供したりします。また、保健所では、地域住民に対して食べ物や栄養に関する啓発活動や相談をしたり、企業では、従業員の健康管理に関するアドバイスをしたります。
栄養バランスの取れた新メニューやカロリー・塩分、脂質を抑えたレシピを、飲食店やレストランなどで担当することも仕事の1つです。
管理栄養士は、食品や栄養に関する知識を持ち、それを活かして乳幼児から高齢者まで、人々の健康管理や食生活の質の向上に貢献する重要な存在です。
資格取得のメリット
管理栄養士は、高齢化が進み、また健康意識が高まっている現代社会では重宝される資格です。これからも将来性の見込める資格だと考えられます。
医療や教育、介護、スポーツ、飲食業界など現場のニーズが高く、一度資格を取得すれば幅広い分野で活かせるでしょう。栄養に関する高度な見識が求められるため、専門的な知識・スキルも身につけられます。
また管理栄養士は、国家資格であり、その希少性の高さからキャリアアップにも有利です。職場によっては資格手当がつき、昇給もしやすくなるでしょう。
一般的に、管理栄養士は給与が低いイメージを持たれがちです。平均年収は400万円が目安ですが、好条件がそろう大手に就職したり、関連資格を取得して専門性を磨いたりすれば、高所得を目指せる可能性は大いにあります。
いずれにしても管理栄養士を募集している求人数は多く、有資格者は安定した働き方ができるでしょう。
取得者の声
「高齢者施設で働いていますが、多くの利用者様が毎日の食事を楽しみにされています。食べ終わってから、美味しかったといつも声をかけてもらえることが仕事のやりがいです」
「昔から料理が好きで、専門的な知識を資格を活かせる仕事がしたいと思って管理栄養士になりました。食のプロとして人に役立てる素敵な仕事だと思っています」
資格のとり方
管理栄養士になるには、前提として「栄養士」の資格を取得していることが条件になります。
栄養士は、高校卒業後、国が指定した管理栄養士養成課程または栄養士養成課程のある大学・短期大学・専門学校で学び、必要単位を取得して卒業する必要があります。
4年制の管理栄養士養成施設であれば、実務経験がなくても管理栄養士の国家資格を受験することが可能です。もしくは栄養士養成施設を卒業し、1年から最長3年の実務経験を経て管理栄養士の受験資格を得る方法もあります。
管理栄養士の国家試験は毎年1回、2月下旬~3月上旬頃に実施されます。国家試験の合格率は、平均で20%程度です。
・社会・環境と健康
・食べ物と健康
・基礎栄養学
・応用栄養学
・栄養教育論
・臨床栄養学
・公衆栄養学
・給食経営管理論
・人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
などの科目から出題されます。
仕事先・キャリアプラン
管理栄養士の資格取得者の代表的な就職先は、受託給食会社です。しかし最近では、管理栄養士の活躍できる分野は多岐にわたっています。
・病院やクリニック、介護施設などの医療スタッフ
・学校の栄養教諭
・保健所・保健センターなどの栄養行政職
・食品関連企業の研究開発・品質管理
・大学・研究所での研究職
などが一例として挙げられます。
マクロビレストランや低糖質食飲食店でも、管理栄養士のニーズが高くあります。就職先によっては医師や看護師、薬剤師、介護職員、スポーツトレーナーなど、各ジャンルの専門家との連携が求められ、専門性を高めながら独自のキャリアを構築できるでしょう。
飲食業界で役立つ資格一覧