惣菜管理士
飲食の道でプロを目指す!
食の資格・検定紹介
独立・開業や飲食店経営に活かせる資格
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惣菜管理士
高品質で安全な食を届ける!惣菜のエキスパート
惣菜管理士は、惣菜をはじめ食品の開発・製造・加工、そして企画販売・流通に関する幅広く知識を習得できる資格です。
資格の紹介
惣菜管理士は、惣菜をはじめ食品の開発・製造・加工、そして企画販売・流通に関する幅広く知識を習得できる資格です。
一般社団法人日本惣菜協会が認定する民間資格で、1993年から通信研修および資格試験が開催されています。資格試験は「惣菜管理士資格試験」といい、「惣菜検定」の名で知られています。
品質の高い安全な惣菜を消費者に届け、食生活の豊かさを推進することが、この資格が創設された目的です。食品衛生や食品に関する法令など食の知識を総合的に学べます。
受験者および資格取得者の数は年々増加しており、2022年には惣菜管理士が32,642人に達しました。
資格取得のメリット
惣菜管理士になるメリットは、資格取得のために学んだことをすぐ実践できる点です。仕事で惣菜の製造や販売に携わっている人は、食品の衛生や安全など惣菜の専門知識を業務に活かせます。
コロナ禍では、とくにテイクアウトやデリバリー市場が成長しました。テイクアウト専門店だけではなく、一般の飲食店でもお持ち帰り対応するケースが増えています。近年は、惣菜のニーズが拡大しています。市場規模は10兆円規模にのぼるとの見立てもあり、これからも成長が見込まれるでしょう。
盛り上がっている市場だからこそ、惣菜を扱うお店では、惣菜管理士の活躍が期待されています。とくに食品の偽装表示や食中毒、食品アレルギーなど、食品にまつわる問題が多く起きています。
惣菜は購入してすぐに食べられる状態で販売されているため、何よりも安全性に注意しなければなりません。そこで求められるのが、惣菜管理士による徹底した安全性の管理です。消費者が安心して食べられる食品を提供するために、習得した知識を仕事で活用できます。
資格のとり方
惣菜管理士は難易度順に3級~1級までが設けられています。
惣菜管理士になるには、まず惣菜管理士を養成する研修(通信教育)を受ける必要があります。
研修期間は約半年間のカリキュラムです。学習用のテキストとセミナー動画で勉強を進めます。PCやスマートフォンでセミナー動画を視聴し、定期的に課題を提出します。
研修受講後に試験を受け、合格すれば惣菜管理士になれます。試験は筆記試験(CBT試験)です。全国12都市で試験が実施されます。
いずれの級も五肢択一式で、6科目(1科目10問)が出題され、合格点は各科目60点以上です。各級の合格率は80%を超えています。科目の内容は以下の通りです。
<3級>
食品の特性と惣菜
食品安全と食品衛生
食中毒
法令と表示
栄養と成分
ライフステージと栄養
<2級>
食品製造の衛生管理
原材料の管理
調理と調味
加工と保存
おいしさと官能評価
食品表示と規格基準
<1級>
食品の国際規格
HACCPの実践
基準値設定の考え方
食品事故とリスク管理
労働と安全
食と生活文化
仕事先・キャリアプラン
惣菜管理士は、食品メーカーや食品の流通・卸売業、スーパーや百貨店の小売業で重宝されている資格です。
しかし、飲食店の経営でも活かすことは可能です。とくにテイクアウト用のお弁当や惣菜、スーパーの調理や販売をするお店であれば、惣菜管理士として力を発揮できます。
専門的な知識を活かして、食物アレルギーに対応したお弁当や、イスラム圏の消費者に向けたハラルフードなどの開発もできるようになるでしょう。現在の消費者やインバウンドの需要への対応も期待できるのは惣菜管理士です。
飲食業界で役立つ資格一覧