パン製造技能士
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更新日:2023年6月2日
パン製造技能士
パン職人を目指すなら取りたい!パン業界で知名度の高い資格
パン製造技能士は、厚生労働省が認定する国家資格です。パンづくりの高いスキルを持っていることを証明する、技能検定制度の一種でもあります。パン業界では知名度があり、信頼性も高い資格です。
資格の紹介
パン製造技能士は、厚生労働省が認定する国家資格です。パンづくりの高いスキルを持っていることを証明する、技能検定制度の一種でもあります。パン業界では知名度があり、信頼性も高い資格です。
資格保有者は、生地の材料や器具、そして調合から仕込み、成型・発酵・焼成・仕上げ、製品検査までパン製造工程に関する知識・技能を有していることが認められます。
パン製造技能士になるには、都道府県職業能力開発協会が実施するパン製造技能士検定試験に合格する必要があります。2級・1級・特級と3つの等級があります。
資格取得のメリット
パン製造技能士は、パンづくりに関する唯一の国家資格です。これからプロのパン職人・ブーランジェを目指す人や、パン業界でステップアップしたい人にオススメの資格です。
パン製造技能士ではなくても、製パンの仕事に就くことはできますが、資格を取得しておくことで、高度なスキルを身につけていることが証明できます。また、就職・転職活動でも資格保有者であることが評価され、採用面で優遇されやすくなるでしょう。
またパン製造技能士は、職業訓練指導員の実技試験(パン・菓子科)が免除されます。職業訓練指導員は、公共職業能力開発施設で、求職者・学卒者を対象にパンづくりの技術を教える地方公務員の仕事です。職業訓練指導員になればキャリアの選択肢も広がるでしょう。
資格を活かして、海外で働くことも可能です。フランスやドイツ、イギリス、アメリカなどのパン屋・ベーカリーで修行し、本場のパンづくりを学ぶ人もいます。
取得者の声
「自分が考えたパンが新メニューとして発売され、お客様に美味しく食べてもらえることが、この仕事の喜びです。さらに商品がヒットしてリピーターが生まれると一層嬉しく思います」
「会社のサポートを受け、1級を取得しました。パン製造技能士は、公的な資格です。おかげで取得してからは、社内外の人から信頼の証として認識してもらえるようになりました。とくにお客様からの信頼度が上がったと思います」
資格のとり方
資格には特級、1級、2級と3つの等級があります。特級は学科試験と、パンの製造計画を立てて安全に作業を行う実技試験で構成されます。1級と2級に関しては学科試験と、決められた工程に沿って時間内に、パンを作る実技試験も行われます。実技試験の内容は、1級と2級では少し異なります。
試験はマークシート式の学科試験と実技試験にわかれています。2級・1級・特級、各級ごとに必要とされる経験年数は異なります。
<2級>
・2年以上の実務経験者
・専門高校・短大・高専・高校専攻科卒業者で、指定学科を修了した人
<1級>
・7年以上の実務経験者
・2級合格者で、2年以上の実務経験がある人
<特級>
・1級合格後に、5年以上の実務経験がある人
1級・2級の学科試験では、食品やパン製造法、材料、関係法規などの問題が出されます。実技試験では、パン製造作業を実施します。 特級は、学科試験・実技いずれもパン製造の工程管理や品質管理、作業管理が出題範囲です。
試験の難易度は2級で60%、1級で45%が目安です。
仕事先・キャリアプラン
パン製造技能士は、パン職人・ブーランジェをはじめパンの製造に関する仕事に就くことがほとんどです。
代表的な就職先としてパン屋・ベーカリーやホテル、レストラン・カフェのベーカリー部門、メーカーの製造部門が挙げられます。経験が浅い人は、まずスキル・経験を積むために、まずは修行の身としてキャリアをスタートします。
スキルが身についてくると、パンの製造だけでなく、新メニュー・商品の開発にも携われるでしょう。また、パンづくりの教室で、講師として活躍することも可能です。
将来自分のベーカリーを独立開業したい人は、この資格があることで知識・技術を活かせて、信頼も獲得しやすくなります。
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