J.S.A.ソムリエ
飲食の道でプロを目指す!
食の資格・検定紹介
ホール・サービスの資格
更新日:2023年6月7日
J.S.A.ソムリエ
国内でステータス・知名度の高いソムリエ資格
J.S.A.ソムリエは、飲食や飲料、酒類全般のテイスティング能力および専門的な知識・技術を活かし、飲食サービスを行うための資格です。
資格の紹介
J.S.A.ソムリエは、飲食や飲料、酒類全般のテイスティング能力および専門的な知識・技術を活かし、飲食サービスを行うための資格です。
一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する資格で、正式には「J.S.A.ソムリエ呼称資格認定試験」と言います。取得をすると飲食店でソムリエのプロフェッショナルとして、業務に従事できます。
ソムリエは、おもにワインをはじめとする飲料・酒類の仕入れから管理、専門家としてのアドバイスや清潔で衛生的な食事環境の維持を担うことが役割です。加えて、飲料・酒類の輸出入や流通、販売、製造に携わることもあります。
なお、J.S.A.ソムリエにはベテランのソムリエだけが目指せる、上位資格「ソムリエ・エクセレンス」があります。一方、愛好家が取得できる「ワインエキスパート」も設けられています。
資格取得のメリット
J.S.A.ソムリエを取得するメリットは、ワインを扱う飲食店で働いている人であれば、日々の業務に活かせることです。
とくに、リピーターを獲得したり、新規顧客を増やしたりするためには、ソムリエの資格が有効です。
お客様の好みやご予算、食事のシチュエーション、ご注文の料理によって、最適なワインを提案しなければなりません。ワインは種類や産地、年代も様々です。知識やスキルが豊富にあれば、お客様を満足させられる1杯・1本をご案内できるでしょう。
最高のマリアージュでおもてなしができれば、お店の評判が良くなり、集客力やリピート率のアップにつながる可能性があります。
取得者の声
「もともとワインには興味があり、知識はあるほうでしたが「ワインのことをもっと学んでお客様に良いものを提供したい」と思い試験を受けました。合格したことで、お客様の前に立って、ワインの魅力を今まで以上に豊かに表現できるようになりました。自信を持って説明できるようになったと実感しています」
「仕事でワインを提供する中で、私の知識や好み、お店のラインナップに偏りがあるとなと感じていました。ワインのことを総合的に学ぶ必要があると感じて、ソムリエ資格を取りました。以前と比べて、客観的にいろんな銘柄と比較をしてワインを仕入れたり、お客様に説得力をもって、ご提案したりできるようになりました。」
資格のとり方
J.S.A.ソムリエの試験を受験するには、2つの条件があります。
・ソムリエの職務が主たる職業・職務、つまり本職であること
・全収入の60%以上を、上記の職務から得ていること
一般受験者かJ.S.A.の会員かにより応募条件が変わります。
<一般>
*以下のいずれかの職務を通算で3年以上の経験がある
*第一次試験日も従事し、月90時間以上勤務している
<会員>
*2年以上の会員歴がある
*以下のいずれかの職務を通算2年以上の経験がある
・第一次試験日も従事し、月90時間以上勤務しているJ.S.A.正会員・賛助会員所属者
(1)酒類・飲料を提供する飲食サービス
(2)酒類・飲料の仕入れや管理、輸出入・流通・販売、教育機関講師、酒類製造
(3)酒類・飲料を取り扱うコンサルタント業
試験は第一次試験〜第三次試験まであり、詳細は以下の通りです。
<第一次試験>
時間:70分
内容:CBT方式(教本記載事項より出題)
<第二次試験>
時間:テイスティング40分、論述20分
内容:テイスティング(ブラインドテイスティング)
<第三次試験>
内容:サービス実技(ワインの開栓およびデカンタージュ)
ソムリエ試験の平均的な合格率は30%台です。
仕事先・キャリアプラン
J.S.A.ソムリエは、就職・転職活動、キャリアアップに役立つ資格です。いくつかワインの関連資格はありますが、その中でも社会的地位が高く、知名度もあります。
就職先としては、フランス料理やイタリアンのレストラン、ワインバー、ワインが豊富な居酒屋や日本料理店、ホテルのレストラン部門が挙げられます。
ソムリエの年収は4000〜600万円が目安です。近年ワインへの人気が集まっていることから、ソムリエの存在感も高まりつつあり、これからもソムリエへの需要が見込まれるでしょう。
ソムリエがキャリアアップする方法を紹介します。1つは、階級制のキャリアパスを採用している職場を選ぶことです。ソムリエやソムリエアシスタントから始まり、シニアソムリエ、アシスタントチーフソムリエ、チーフソムリエを目指していきます。
また「全日本最優秀ソムリエコンクール」のようなソムリエ・コンクールに出場する方法があります。優勝や入賞できれば、その成果をもとにより活躍できる職場への転職や、独立開業などを実現しやすくなるでしょう。
飲食業界で役立つ資格一覧