憧れのパン屋さんになろう!関西のベーカリー求人特集|特集から求人を探す
更新日時:2023年09月24日 11:39
憧れのパン屋さんになろう!関西のベーカリー求人特集
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一方、地元で人気のローカルなパン屋さんでは、しっかりとご近所さんや常連さんなど一人ひとりに丁寧に接客できるところが魅力。アットホームでこじんまりとしたパン屋さんが多
★近年、日本ではパン屋のニーズが増加していることをご存知でしょうか。総務省統計局「経済センサス」の調査によると、近年のベーカリーの商品販売総額は、2012年で3,125億、2014年で4,171億、2016年で4,723億と右肩上がりに拡大しており、年々パン屋の需要が上がってきていることがわかっています。また、昔ながらのお持ち帰り専用のパン屋だけでなく、出来立てパンを提供するベーカリーショップや、イートインでカフェのように食事も楽しめる業態が増えており、幅広い消費者のニーズを捉えていることも要因だと考えられます。言い換えれば、パン屋での仕事が多様性を増しているということ。一概にパン職人だから、ひたすらパンを作る・・・というだけでなくパン屋の仕事にも様々な選択肢と可能性があるということが分かります。
では、パン屋の具体的な仕事内容とは何なのでしょうか?
パン職人といえば、名前の通りパンを作ることが本業です。しかしその背景に、小麦粉などの重たい材料を運んだり、立ちっぱなしで重量のあるパン生地を扱ったりと「力仕事」でもあると言われています。一般家庭でのパン作りとは違って、パン職人は素材も調理も異なる数十種類のパンを同時進行で大量に作ります。なおかつ、開店時間や提供時間に合わせ、限られた時間でパンを仕上げなければならないことから、美しく仕上げる技術はもちろん、段取りの良さといったスピード感も求められます。また、職場・従業員数によっても異なりますが、限られた時間で商品を作るために、複数のスタッフとコミュニケーションを取りながら協力してパン作りを行う場面も多いです。
また、パン屋といっても働き先の経営状況によって大きく仕事内容が変わります。
大きく分けると、法人経営のチェーン店か、個人経営のベーカリーかという点。会社として運営している大手のパン屋さんは、店舗や作る人によって品質に差が出ないよう、材料や作る手順、形などを本部が指定していることがほとんどです。ものによっては、あらかじめ工場で作った均一の生地が各店舗に配送され、店舗での作業は形作りと焼あげのみ、ということもあります。(ベイクオフ製法)この場合だと、パン生地工場から冷凍された生地を仕入れるので、店内での作業が少なく大きな設備や技術もいらないほか、諸々のコストを抑制できるといったメリットもあります。一方で、パンの仕様が一律に制限されてしまうため個性が出しにくいというデメリットがあるのも事実。しかし、会社によっては、売れ行きの傾向から店舗限定商品を作ったりと独自のアイデアで工夫をすることも可能です。新商品開発の社内コンペが行われることもあり、積極的にアイデアを発信するチャンスもあります。また、会社運営のパン屋は調理と接客とで分業している店が多いのも特徴です。販売だけのスタッフもいれば、1日中製造を行うスタッフもいて、みんなで一つの店舗を運営しているといったイメージが近しいでしょう。
一方、個人店では、材料の仕入れ、商品開発、価格の設定など、パン屋を運営する上で必要な作業全てを行います。(オールスクラッチ製法)パンの基本の”小麦粉”は産地によってタイプが異なるので、作りたいパンによって種類を使い分けたり独自配合を行います。個人経営に当たっては、素材の選定や配合率の調整もパン職人ならではの仕事だと言えます。他にも小規模な個人経営の場合、お客様が同じパンに飽きないように新メニューの企画を行うことも大切です。最近ではどんなパンがどんな理由で人気なのか・・・など、世の中の流行を敏感にキャッチできるアンテナをはっておくことも重要です。また、接客・販売の両方を行うこともあります。マルチタスクを求められることも少なくなく、お客さまとのコミュニケーションも大事な仕事内容となってきます。
パンを作る、パンを販売するといった2つの軸に変わりはありませんが、
1人に求められる仕事やスキル、仕事の回し方、商品のオリジナリティの幅に差が生まれる事が分かりますね。もちろん、働く先の企業や店舗によって異なりますが、
働く前にその職場環境では何ができて何ができないのかを把握しておくことをオススメします。
実際に、2019年現在、パン屋で働いている20代男性に仕事についてインタビューしてみました。彼の働く職場は和歌山県にある個人経営のベーカリーで、なんと山の中にあるちょっと変わった特殊なパン屋。自然派のベーカリーをコンセプトにしており、使用する素材や雰囲気作りにもこだわりがあるのだとか。店内にはカフェスペースもあり、山の頂上から自然の絶景を眺めながら食事を楽しむことができるお店です。
「個人店で人数も少ないから、交代制とか早番遅番はありません。朝は5時からで終わり次第終了って感じ。定時とか決まりはなくて、早ければ16時には終わるし、繁忙期は19時って時もあります。」
“朝の早起きはしんどい”という声もありましたが、慣れてきたら辛いことは何もないとパン職人さん。やりがいを聞いてみると、お客様が自分の作ったパンを喜んで食べてくれることはもちろん、個人店ならではの「こだわり」が強く”パンを作ること”自体がとても楽しいといいます。彼が働くパン屋では、天然酵母のパンを販売しており材料はすべて国産小麦のオーガニック。天然酵母で作ると時間も手間も掛かることから1日の生産性は決まっており、追加で何度も新しい生地を作ることは出来ません。同じパンでも日によって、気温や天候や湿度によって仕込み方を調節するのでやり方が毎日異なるので、生産性や安定性の部分ではやや大変さを感じますが、その分、作り手の面白さというものも倍増します。
「他にも、パンを焼くための「薪割り」を自分たちで行ったり、自家農園のキンカンを栽培して、ジャムやコンポートを作ったりと、都会的な店舗にはない事も仕事に含まれています。」例えば、ブルーベリー、キンカン、バジル、パセリ、ミント、フェンネル、シナモンバジル、などを自家栽培するといったことや、あんこ、カスタード、バターも豆やミルクから手作りしています。カスタードについては、牛乳だけじゃなく地元のヤギのミルクでカスタードを作ることもあり、素材にこだわるところからが仕事。1つ1つ手間ひまかけたパンは、量産することは厳しいものの、個人経営だからこそできるこそできる強みだということが分かりました。
一概にパン屋といっても実際にやってみないと分からない仕事の奥深さがあります。
「パン屋さんになりたい!」とお考えの方はぜひ、現役パン職人のリアルな声を参考にしてみてくださいね。